【不適切発言の内容全文】JR西日本社長「不適切発言」で揺れた裏舞台｜“裏切られた社員の声”に迫る真実

世間に大きな波紋を広げた『JR西日本社長のパワハラ認定問題』（2023～2025年）。
「安心して働きたいだけなのに…」「上司に委縮して、自分の足元も揺らぐ日常に逆戻りしてしまった」と苦悶する社員たち。
どうしてこんな事態に発展してしまったのでしょうか？

この記事では、
✅ JR西日本のパワハラ認定に関する時系列整理
✅ 社長自身の「不適切発言」と真実の裏舞台
✅ 社員の悲鳴も交ざった内部の空気
✅ 組織文化の問題点、真の原因とは
✅ ネガティブに揺れた世間の視線も徹底解読

という視点に基づき、真実に迫っていきます。

■パワハラ認定に揺れた「JR西日本」

2023年1月、近畿地方に大雪という試練が降りかかりました。
ダイヤが大幅に乱れ、運行に重大な障害も発生。
帰宅途中に足止めされた利用客も数千に上ったという、この非常事態。

そんな中、裏舞台にあった「上層部のパワハラ」と「社内文化の後退」を世間に突きつける事案が表に出てきます。

運行障害後に行われた社内会議において、一部上層部が担当社員に対して激しく叱責しました。
具体的にはこんな言葉です。

「なぜこんなことになったのか、説明しろ」
「どうしてもっと早く対応できなかった？」
「こんな対応じゃダメなんだよ！」
「もっとしっかり動けよ」

というように、感情にまかせた攻撃的な言動に及び、出席していた社員の心理的安全性も大きく揺らぎます。

パワハラという言葉に世間も視聴者も敏感です。
しかし、この問題の最も重大なのは、「心理的安全性という安心して働く文化にダメージを与えてしまったという点」であるという視点です。

心理的安全性とは、安心して、自分の考えも臆せずに言いやすく、ミスも共有して学びに活用していく文化です。
パワハラにより、この文化は完全に後退しました。

「上司に言いたいことも言えない」
「安心して相談もミスも報告もできない」
という空気に逆戻りしてしまいました。

パワハラ認定された上司だけにとどまる話にせず、最も上に立つ社長も批判の渦に飲み込みます。
2025年6月13日、長谷川一明社長は退任前最後の記者会見に臨み、自身の「不適切発言」について謝罪しました。

「その場にいた社員の方を委縮させてしまい、大変申し訳なく思っている。関係の皆様に、この場を借りて改めてお詫びを申し上げたい」

という言葉に、後悔もにじみます。
しかし、後悔しても失われた信頼というものは元に戻るものなのでしょうか。

パワハラ認定後も、自社の文化に対して従業員から上がってくる声は非常に厳しく、「2005年の福知山線脱線事故後に築き上げた安心文化が後退している」と言います。

「上司が心理的安全性という言葉を口にしても、実態が伴ってない。どうしても上層部に対して言いたいことも言えない空気に逆戻りしてしまった。」

という声も数多く上がっていました。

パワハラという表層だけに注目してはいけないという視点もあります。
真の問題は、「文化」であり「ガバナンス」であるという視点です。

上層部が「安心して言いたいことも言える文化」を真に大事にしてこそ、不祥事もミスも隠蔽せずに共有して対策していくという好循環に繋がります。

行政も世間も「パワハラ」と言うレッテルに注視して安心してはいけない。
パワハラという結果に到達してしまう文化の根幹こそ変えていくべきなのです。

若手もベテランも、この文化の中に身を置くというのは非常に苦悶に満ちたものです。
安心して、自分の力を発揮して会社に貢献してこそ、自分自身も成長していくというもの。
若手に「安心してチャレンジしてよ」と言っても、自分も安心して発言してこない上司にどうして従いや安心して成長していくというのでしょう。

パワハラ認定という重大な転機に直面したJR西日本。
どう再生していくべきなのでしょう？

✅ 組織文化の根幹にメスを入れ、自律した安心文化に変えていく。
✅ 給与だけじゃなく安心して働くという「心理的安全性」を確保してこそ真のパフォーマンスも上がっていく。
✅ 社員も安心してチャレンジして、自分自身も成長していくという好循環に転換していくべきです。

パワハラという表層に留まってはいけない。
真実に向き合うべきなのは文化です。
安心して声を上げたいという従業員の叫びこそ、この問題の最も重大なポイントです。

若手もベテランも安心して「もの申せる」文化にするという真摯な変革こそ、JR西日本に求められているものです。
パワハラという負の歴史にピリオドを打ち、安心して働く文化に生まれ変わってこそ、真の再生というべきです。