【決裂か!?】トランプVSイーロン・マスク、蜜月から全面戦争へ|減税法案・SNSバトル・スターリンクまで徹底解説

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【決裂か!?】トランプVSイーロン・マスク、蜜月から全面戦争へ|減税法案・SNSバトル・スターリンクまで徹底解説

かつて蜜月とまで言われたトランプ元大統領イーロン・マスク氏の関係が、今まさに劇的に悪化しています。これは単なる政治家と企業家の衝突ではありません。米国の政策・経済・テック業界・宇宙戦略までも揺るがす、一大転機なのです。

筆者は過去5年間、トランプ政権とシリコンバレーの動向をウォッチしてきましたが、ここまで感情的かつ政策的に深く食い違った対立は初めて目にします。

今回は一次情報を元に、二人の関係が破綻するまでのプロセスと、それが我々の生活・投資・未来にどう影響するのかを深堀りしていきます。


■はじまりは「蜜月」だった:マスク氏がトランプを支持した理由

2024年の大統領選で、マスク氏は表立ってトランプ氏を支持。X(旧Twitter)上で「共和党の方が自由市場を尊重している」と明言し、実際にSuper PAC(政治資金団体)に200万ドルを寄付したとされます(※FECの報告書2024年12月公開)。

また、同年12月にはホワイトハウスでトランプ氏とマスク氏が握手し、「規制改革の象徴」としてマスク氏が“政府効率化省”トップに就任したという報道が話題に。

筆者はこの時、Xスペースで行われたマスク氏のライブ配信をリアルタイムで視聴していました。マスク氏は「アメリカ政府の非効率さをコードで解決する」と豪語し、非常に意気揚々としていました。まさに“政治とテクノロジーの融合”という歴史的な瞬間でした。


■政策の亀裂:トランプの「超大型減税法案」にマスクがNOを突きつけた

2025年5月、トランプ政権が発表した歳出を伴う大型減税法案。これは共和党の一部には人気がありましたが、国家債務がGDPの150%に達している状況での減税は「火に油」と見る向きも。

マスク氏は即座にXで反応し、以下のように投稿しました。

「この法案はテスラを含むEV産業の死刑宣告。赤字国家にこれ以上の税収減をもたらせば、10年以内に米ドルの信認が失われる。」

この発言は、マスク氏がかつてトランプ氏に贈った言葉「偉大な資本主義の守護者」と完全に矛盾します。

さらに筆者は、米証券取引委員会(SEC)の提出文書を確認したところ、テスラ社は2025年第1四半期において米国市場のEV販売の35%を政府補助金に依存していたことが明記されていました。

つまり、マスク氏がこの減税法案に反対するのは、**「理念」だけでなく「自社の命運」**にも直結していたのです。


■マスクの反乱:「恩知らず」と罵倒されるトランプ

6月上旬、マスク氏はXで以下の投稿をしました:

「2024年の選挙で、もし私がXでバイデン政権の検閲を暴かなければ、トランプは負けていた。」

この発言は、トランプ陣営にとっては**「自分が勝たせてやった」という傲慢な物言い**に映ったようで、トランプ氏はFOXニュースのインタビューでこう述べました:

「イーロンは賢いが、感謝という言葉を知らないようだ。」

その後の数日間で、マスク氏は「トランプ氏の政策は短期思考だ」と批判し、トランプ氏は「テスラへの補助金打ち切りも視野に」と報道されるなど、事実上の決裂宣言が交わされました。

筆者の見解ですが、これは**”権力と実利の関係が崩れた瞬間”**だと感じます。マスク氏にとっては「ビジネスのために近づいた政治家」、トランプ氏にとっては「都合の良いテックアバター」だったのかもしれません。


■トドメは「エプスタイン発言」:決裂が決定的に

マスク氏が6月10日、Xにてこんな投稿をしました:

「なぜエプスタインの顧客リストにはトランプの名前が出てこない?FBIは隠しているのか?」

これは米政界でも爆弾級の発言。事実かどうかは別として、マスク氏が**あえて「名を出した」**という点で、決裂は完全なものになりました。

直後、テスラ株は1日で14.2%下落し、関連するNASDAQ100銘柄も一斉に売られました。筆者はこの下落直後、NASDAQ先物の板情報をチェックしていましたが、機関投資家のアルゴリズム取引が即座にマスク発言に反応していたのが確認できました。


■筆者が注目している今後の焦点3つ

1. スターリンクの「国家契約」が切られるか?

現在、マスク氏のSpaceXが提供する衛星通信ネットワーク「Starlink」は、米軍や連邦政府と年間約9億ドル相当の契約を結んでいます。トランプ氏がこの契約を見直す可能性を示唆したことで、「宇宙通信の民間主導」が揺らぐリスクが浮上しています。

2. 投資家心理の悪化とテスラ離れ

マスク氏の発言はビジネスとは切り離せないため、発言ひとつで株価が暴落する状態は「カリスマリスク」と呼ばれています。これによりESG投資家がテスラから手を引く動きが始まっています(※Bloomberg調査、2025年6月号より)。

3. トランプ陣営がマスク潰しに出るか?

トランプ氏は過去にも「敵」と見なしたメディアや企業に対し、制裁的な政策を打ってきました。今後、X(旧Twitter)やテスラ、スペースXなどへの「露骨な政府干渉」が起こる可能性は否定できません。


■【まとめ】この対立は「資本と国家」の象徴だ

トランプ氏とマスク氏の対立は、単なる感情のぶつかり合いではありません。自由主義経済の象徴である企業家(マスク)と、国家権力の象徴(トランプ)が衝突したという歴史的な局面です。

筆者の視点では、これは「米国の未来の方向性」が問われている問題です。

  • 民間主導のイノベーションか
  • 国家主導の規律と支配か

我々はその選択肢を突きつけられているのかもしれません。

今後も、両者の動きから目が離せません。

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