
日本相撲界の絶対的なレジェンド、元横綱・白鵬(現・宮城野親方)が、政界入りを視野に入れているという報道が注目を集めています。自民党の森山裕幹事長から参院選への出馬を打診されていたというこのニュースは、相撲ファンのみならず、政界関係者やスポーツ界でも大きな話題になっています。
今回は、白鵬が出馬を打診された背景や、彼のこれまでの圧倒的な相撲成績、さらには暴力問題による相撲協会退職の経緯、今後の展望などについて詳しく解説します。
白鵬が参院選出馬?自民党・森山幹事長からの打診
2025年の報道によると、元横綱・白鵬(宮城野親方)は、自民党の森山裕幹事長から参議院選挙への出馬を打診されていたことが明らかになりました。
この打診は、白鵬が日本相撲協会を退職する決意を固めた後に行われたもので、都内で森山氏と会談した際には、白鵬自身が「相撲を世界のスポーツにしたい」という考えを語ったとされています。
しかし、現時点では出馬の意思表示はされておらず、今後の動向が注目されています。
白鵬翔(はくほうしょう)の相撲成績は史上最強レベル
白鵬翔は、史上最強の横綱と評されることも多い、まさに伝説的な存在です。彼のキャリアを振り返ってみましょう。
- 幕内最高優勝:45回(歴代最多)
- 通算成績:1187勝247敗253休
- 勝率:約82.8%
- 横綱在位成績:899勝129敗232休
- 勝率:約87.5%
- 三賞受賞歴:殊勲賞3回、敢闘賞1回、技能賞2回
その勝率や優勝回数は、他の力士と比較してもまさに別格。長期にわたる安定した強さと、相撲への取り組み姿勢が多くのファンを魅了してきました。
相撲界の暴力問題と白鵬の処分
そんな白鵬にも、近年大きな試練が訪れました。それが相撲界における暴力問題への関与と、それに伴う処分です。
1. 元弟子・北青鵬の暴力事件
白鵬が師匠を務めていた宮城野部屋の所属力士・北青鵬が、暴力行為を行っていたことが2024年に発覚しました。これにより、相撲協会は師匠である宮城野親方に監督責任があると判断し、2階級降格の処分を科しました。
2. 宮城野部屋の閉鎖
その結果、宮城野部屋は閉鎖され、所属していた弟子たちは伊勢ヶ濱部屋へ移籍。この出来事は、白鵬本人の相撲人生にとっても大きな転機となりました。
暴力問題の深刻化と相撲界のイメージ低下
相撲界ではこれまでも暴力問題が繰り返されてきましたが、そのたびに社会からの信頼を損なってきたという経緯があります。
● 部屋閉鎖や親方処分が相次ぐ
近年、他の部屋でも力士間の暴力やハラスメントが問題視され、親方の降格処分や廃業などの措置がとられています。こうした事件の度に、相撲界のガバナンスや教育体制に疑問の声が上がっています。
● 若者の入門離れにも影響
相撲界のイメージが悪化すると、若年層の入門希望者が減少するという悪循環が生まれます。実際に、近年では相撲部屋の廃業や後継者不在が問題になっているケースもあります。
相撲協会の改革と課題
日本相撲協会も、こうした問題を受けてコンプライアンス強化のための施策を打ち出しています。
- コンプライアンス委員会の設置
- 暴力再発防止研修の実施
- 師弟制度の見直し検討
しかしながら、相撲界には今なお封建的な上下関係や“男社会”の価値観が色濃く残っており、改革の実効性については疑問視する声も少なくありません。
白鵬の相撲協会退職と「世界相撲グランドスラム構想」
白鵬は、2025年6月9日付で正式に日本相撲協会を退職。都内で開かれた記者会見では、次のように語りました。
「25年間、相撲に愛され、相撲を愛した。これからは外の立場から相撲を発展させたい。」
彼は現在、**「世界相撲グランドスラム構想」**という壮大なプロジェクトに注力しています。これは、世界各国に相撲を広めるとともに、国際大会を定期的に開催する構想で、柔道やレスリングのような国際的スポーツへの成長を狙っています。
政界進出で実現する「相撲のグローバル化」?
白鵬が仮に政界進出を果たした場合、彼の影響力を活かして相撲の国際化やスポーツ振興に貢献する可能性は高いです。特に彼は母国モンゴルとも深いつながりがあり、国際文化交流やスポーツ外交の分野での活躍が期待されます。
また、文部科学省やスポーツ庁と連携して、スポーツ教育の改革や日本文化の発信などにも携わることができるでしょう。
今後の動向に注目
現時点では白鵬が実際に選挙へ出馬するかどうかは不明ですが、相撲協会退職を経て、白鵬が**“次のステージ”へ進もうとしている**ことは確かです。
- 相撲界のガバナンス課題
- 世界相撲構想の実現
- 政界進出の可能性
これらを踏まえると、今後の彼の動きは日本国内だけでなく国際的にも注目される存在となりそうです。
まとめ
白鵬(宮城野親方)は、圧倒的な相撲実績を持つ一方で、暴力問題による監督責任を問われ、相撲協会を去る決断をしました。そして今、彼は「外の立場から相撲を発展させる」という新たな使命に挑もうとしています。
政界進出や世界相撲構想など、その挑戦はスケールの大きなものばかり。これからの動向を見守るとともに、スポーツ界や政治のあり方に新しい風を吹き込む存在として、さらなる活躍が期待されます。
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